【人手不足解消】「建設産業担い手育成事業」が開催されました！【上越エリアの取組レポート】

2023年9月初旬、建設産業の魅力や
やりがいを知ってもらうための、
建設産業の担い手育成事業が開催されました。

上越地域の建設系学科の高校生を対象に
実地体験メインの「建設現場見学会」と、
座学やディスカッションを行う「仕事講座」を
2日に分けて行う大掛かりな取り組みです。

今回はその中から上越総合技術高校
土木防災科の2年生、39名が参加した
「上沼道盛土工事現場見学会」を
取材してきました！

2023年9月初旬、建設産業の魅力ややりがいを知ってもらうための、
建設産業の担い手育成事業が開催されました。

上越地域の建設系学科の高校生を対象に、実地体験メインの「建設現場見学会」と、
座学やディスカッションを行う「仕事講座」を2日に分けて行う大掛かりな取り組みです。

今回はその中から上越総合技術高校土木防災科の2年生、39名が参加した
「上沼道盛土工事現場見学会」を取材してきました！

深刻な人手不足を改善するため
最新の建設現場を知ってもらう

新潟県建設業協会上越支部青年会による建設業界の担い手育成の取り組みは、これまで10年以上継続してきた事業です。
この日の現場見学会は、新潟県建設業協会上越支部・安塚支部青年部会、国土交通省高田河川国道事務所、新潟県上越地域振興局地域整備部や現場関係者など、総勢30名ほどで運営していました。

高校生が実際に建設現場に行く機会はなかなかないため、入社前の想像と、入社後の現実とのギャップを埋める貴重な機会になっています。

ICT技術を活用することで
生産性・安全性・品質が向上！

ICTとは、Information and Communication Technology（情報通信技術）の略です。

最新の建設現場ではICTを活用して、地上型レーザースキャナーで測量した地形データをもとに、計画している盛土の3次元データを作成し、建設機械に取り込み施工しています。

ICTバックホウの試乗体験

衛星から建設機械の位置情報を受信し、3次元データにもとづいて建設機械をコントロールするICTバックホウ。
バケットの動きを半自動制御にでき、取り込んだ3次元データより掘りすぎることはないため、経験が浅いオペレーターでも高度な施工が可能です。

試乗した上越総合技術高校 2年生（17）は、マシンコントロールによる法面整形を体験し、
「重機は片手でも楽に操作できました。建設業界は体力が必要というイメージがあったけれど、実際にやってみたらキツくなかったので、不安が解消されました」
と笑顔で話していました。

自動追尾測量による位置出し測量体験

自動追尾トータルステーションを使った測量は、従来の測量機械使用時に必要なピント合わせや固定微動ネジの操作が必要ありません。
事前にデータを入力しておけば自動的に測点方向へ向くので2人必要だった作業が1人でできるようになり、作業効率が向上しました。

測量体験を行った上越総合技術高校 2年生（17）は、
「学校で習っている通常の測量作業よりも簡単でした。ICT技術で建設現場が楽になると思いました」
と話していました。

地域のインフラの守り手！

建設産業への理解を深め
将来の進路を考えるきっかけに

現場見学会に参加した高校生からは、「最新の建設技術・現場を知ることで、思っていたより安全でキツくないと感じた」などのポジティブな反応が寄せられているそうです。

新潟県建設業協会上越支部青年部会岡田部会長

道路や橋といったインフラは、誰かが整備やメンテナンスをしていかなければなりません。

救急救命センター60分区域・日常生活30分区域の拡大することを目的の一つとしている上沼道岡木地区の工事は、『いのちをつなぐ道路をつくる』仕事。
世の中に必要とされているものをつくる建設業は地域の役に立つ、皆さんに喜ばれることばかりです。

地域の皆さんの暮らしを守るという使命感とやりがいを感じられる仕事ですので、ぜひ建設業界に進んでもらえればと思います

上越総合技術高校土木防災科教諭の島倉先生

生徒たちはいつもよりさらに楽しそうで、良い顔をしていました。
実際の現場に足を運んで、座学で勉強していた内容を自分の目で見ると、より理解が深まり興味が湧くと思います。

建設業界全体の活性化に役立っている事業だと感じました。

「建設現場担い手事業」は今後も継続し、若手の建設産業従事者の増加に繋げていきたいとのことです。

いかがでしたか？

建設現場はICTの導入が進み、女性も活躍しています。
ちなみに現在、上越の建設系学科の高校生は就職と進学がおおよそ1/2づつ、
その半分の約1/4が民間の建設会社に就職しているそうです。

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