マナー、自己紹介、質問例、逆質問まで!新卒・転職したい人必見の「面接対策」
就職・転職活動で最も緊張するのははおそらく、面接の場ではないでしょうか。
しかし、採用面接の際の質問の流れや面接官がチェックするポイントは、実はどのような企業・業種でも概ね近い内容です。あらかじめ質問内容の想定や受け答えのシミュレーションをしておくことができれば、程よい緊張感で面接に臨むことができるようになるでしょう。
この記事は公益社団法人 全国求人情報協会『仕事探しのQ&A』より面接対策についての情報をピックアップしてまとめたものです。
これから面接を控えている方はぜひ参考にしていただき、自信を持って当日を迎えてください。
【1】
質問例、マナー、持ち物、服装など
面接時の注意点は?
面接を受けるに際しては、「履歴書」「職務経歴書」に書いた内容を、しっかりと頭に入れておくことが大切です。自分のアピールポイントを補足するような内容や、職務経歴書の中から自分の強みを発揮したエピソードなど、いくつか事前に用意しておきましょう。
また、面接官から出される質問を想定して、自分なりの回答を準備しておきます。
1. 想定される質問の答えを
具体的に考えておく
質問に答える際には、マニュアル的な回答は避け、具体的で説得力のある回答をすることを心がけましょう。
また、面接は聞かれたことに答え、自分をアピールする場ではありますが、求職者自身も相手(企業)を見るチャンスであるということを忘れずに、自らも聞きたいことはきちんと質問しましょう。
- 志望動機
- どうして他社ではなくこの会社なのか
- 採用されたらどんなことをやりたいのか
- 入社したらどんな仕事がしたいのか
- 自分の性格や価値観
- 志望動機
- どうして他社ではなくこの会社なのか
- 採用されたらどんなことをやりたいのか
- 入社したらどんな仕事がしたいのか
- 自分の性格や価値観
2. 遅刻・忘れ物・不備が
ないように準備する
面接会場までの経路確認や下調べ、服装や提出書類の準備など、事前に用意できることは早め早めで済ませておくと、余裕を持って当日に望めます。
当日は最終チェックをするだけで良いように、前日までに準備万端にしてしておきましょう。
- 面接会場までの地図、交通機関・所要時間の確認
- 服装・身だしなみをチェック
- 履歴書、職務経歴書、その他の提出物など、持参する物の確認(あれば求人広告も持参しましょう)
- 金銭、携帯電話、手帳・ノート、筆記具、常備薬等、所持品の確認
- 受付などでもきちんと挨拶(面接は受付時から始まっています)
- 面接会場に入る前に、携帯電話をOFFにしておく
- 面接会場までの地図、交通機関・所要時間の確認
- 服装・身だしなみをチェック
- 履歴書、職務経歴書、その他の提出物など、
持参する物の確認(あれば求人広告も持参しましょう) - 金銭、携帯電話、手帳・ノート、筆記具、常備薬等
所持品の確認 - 受付などでもきちんと挨拶
(面接は受付時から始まっています!) - 面接会場に入る前に、携帯電話をOFFにしておく
3. 身だしなみを整え
清潔感を演出する
面接に挑む場合は、社会的な常識やマナーから外れていると思われる服装は避けましょう。一般的には「スーツ」が無難でしょう。ただ、デザイナーやアパレルなど、職種によってはカジュアルな服装でも構わない場合もあります。
スーツを着なれていない場合は、当日になって慌てることのないよう、ネクタイの結び方等を練習しておきましょう。
- 着て行く服装を決めておく
- しわや汚れがないか確認、適宜アイロンをかける
- 靴を磨いておく
- ハンカチ、ポケットティッシュの用意
- 髪は清潔か、ヘアスタイルは適切か
- 寝不足顔はしていないか
- 爪やひげの手入れはしてあるか
- 着て行く服装を決めておく
- しわや汚れがないか確認、適宜アイロンをかける
- 靴を磨いておく
- ハンカチ、ポケットティッシュの用意
- 髪は清潔か、ヘアスタイルは適切か
- 寝不足顔はしていないか
- 爪やひげの手入れはしてあるか
面接の予約日時を変更したい場合は?
一刻も早く会社に連絡を入れる
会社(面接担当者)は、仕事の時間を調整して面接の時間を作っています。
面接の予約をしながら行けなくなったというのは、どんな事情があったにせよ、面接予定の会社からみれば「約束を破られた」ことに変わりはありません。
行けない事情ができたら、とにかく一刻も早く会社に連絡を入れることです。
言い訳せず陳謝する
そして、まずお詫びの言葉を述べ、行けなくなった事情を理解してもらいましょう。
しかし、くどくどと言い訳をするのは逆効果となる可能性があります。
面接日の変更が可能になった場合は、丁寧にお礼を述べ、もう一度チャンスをもらったことに感謝の気持ちを伝えてください。
【2】
事務、経理、営業、販売など
職種別! 面接での自己PR方法は?
面接で自分をアピールするためには、まず、相手から自分はどう見えるかを想像してみましょう。つまり、自分を自己分析し、客観的に見てみるということです。
具体的には、今までの職歴のなかから、
- 得意な仕事(分野)
- 自分が会社に貢献できたと思う事例
をピックアップします。
次にその事例の背景、結果、達成率など、細かい部分まで掘り下げます。
例えば、「新規顧客キャンペーンで目標を達成した」という成果に対して、キャンペーンの趣旨、時期(なぜその時期でなければならなかったか)、自分は何をしてどのような実績(数字)をあげたのか、などをまとめてみましょう。
こうしたことを面接の場でアピールすることで、面接する側もあなたの力量を測ることができます。
- 一般事務職 … 担当していた業務、扱っていた書類、OA機器・PC操作の経験と技能の程度
- 経理事務職 … 記帳、決算表の経験
- 営業・販売職 … 取扱商品、販売方法、対象顧客、担当地域、実績
- 企画・開発職 … クリエイティブ(デザイナーなど)な職種では、作品を持参するのもよい
- 技術・専門職 … プロジェクトチームの中での役割、何をどの程度できるのか(キャリア)、知識・技能・技術を具体的に説明できるようにしておく
- 語学力が必要な職種 … 英語検定、TOEICなどのレベルなど
- 一般事務職 … 担当していた業務、扱っていた書類、 OA機器・PC操作の経験と技能の程度
- 経理事務職 … 記帳、決算表の経験
- 営業・販売職 … 取扱商品、販売方法、対象顧客、担当地域、実績
- 企画・開発職 … クリエイティブ(デザイナーなど)な職種では、作品を持参するのもよい
- 技術・専門職 … プロジェクトチームの中での役割、何をどの程度できるのか(キャリア)、知識・技能・技術を具体的に説明できるようにしておく
- 語学力が必要な職種 … 英語検定、TOEICなどのレベルなど
【3】
他社にも応募しているか
聞かれたら?
できれば正直に答えるのが良いでしょう。真実本音であれば、「御社が第一志望」と伝えるのも良いと思います。
しかし、「〇〇の仕事がしたい」と応募しながら、全くの異業種の企業にも応募しているような場合、応募動機を問い質されることになります。きちんと、納得が得られるような説明をしましょう。
【4】
就職・転職活動の面接でよく出る!
「答えにくい質問」への返し方は?
仕事に直接関係のないプライベートなことに関する質問をされた場合は、「プライベートなことですし、ここでは控えさせていただきます。」とやんわり、しかしきっぱりと回答を避けて構いません。
その他の「答えにくい質問」としては次のようなものが考えられます。
質問例①「転職回数が多いようですが」
もしも志望動機があいまいだったり、軽い気持ちで短期契約の仕事を繰り返していたということが原因なら、反省すべきところは反省し、今回は前向きな気持ちで臨んだことを率直に言うのも一つの方法です。
また、転職を繰り返した原因や理由をくどくどと説明するのは言い訳と捉えられたり「説明が長い」と白けさせたりする可能性もありますので、可能であれば「転職を繰り返すなかで得た経験」や「学び」についてプレゼンするのがおすすめです。
質問例②「応募資格を満たしていませんが」
学歴や資格の不足に対しては、経験の豊かさや意欲の高さをアピールするなどして、理解を得られるよう努めましょう。
募集職種に免許やライセンスが必要で未取得の場合は、具体的な取得計画を伝えると良いでしょう(「今年○月の試験を受ける予定で、昨年から通信学習をしています」など)。
質問例③「前の会社の退職理由はなんですか」
転職の場合に必ず聞かれる質問の一つが「退職理由」です。ここで気を付けなければならないのは、以前の勤務先の悪口です。「仕事がハードな割に給料が低くて」「ひどい上司がいて」といった話は、それが事実だとしてもあなたの評価がマイナスとなります。
たとえばあまりに給与が安いため退職したという場合でも、「給与を上げていただくためにも、○○の(※ここは具体的に)提案など努力をしてみましたが、認めていただけなかったので、転職に踏み切りました」といったように、面接の場では、あくまで自分をステップアップさせるために転職活動をしている、ということを印象づけましょう。
退職の理由を、人間関係や会社の体制の不備などと話せば、同じ理由で退職されるかもしれないと危惧されかねません。いずれにしても、前向きの転職であることが感じられる「退職理由」を、自分の言葉で整理してから面接に臨みましょう。
これらの質問は、相手が納得のいく回答をしないと、採用の成否につながる可能性があるだけに、慎重に答えるべきでしょう。
【5】
応募者から質問してもいい?
逆質問で「特にありません」はアリ?
面接の場では、なかなか質問しにくいものです。しかし、求人広告は、会社のすべての情報を掲載しているわけではありませんから、仕事をする上で必要な情報について聞くことは何ら問題ありません。「残業時間」「有給休暇の取得状況」など、広告から読み取ることが難しい事柄もあります。
そのためにも、前もって何を聞きたいかを自分なりにまとめておきます。
質問のタイミングは、面接の最後がいいでしょう。突然質問するのではなく、「(私の方から)お聞きしてもよろしいでしょうか」と面接官の同意を得てから聞くようにしましょう。
面接官によっては、「何か質問はございますか?」と聞いてくる場合もあります。これは逆質問で、応募者が企業研究を十分に行っているか、事業を理解しているか、コミュニケーション能力はどうかを測っているとも考えられます。
あるいは、応募者の疑問や懸念を面接の場で解消し、入社後のミスマッチを防ごうという意図である場合もあります。
せっかくの企業の実情を垣間見るチャンスでもあり、自己アピールのラストチャンスでもありますから、できるだけ「特にありません」は避けましょう。
ただし、あまりに自分の都合ばかりを考えた質問だと仕事への意欲が疑われますので、何を聞くか、どのように聞くかは注意が必要です。
よい会社の見分け方はありますか?
仕事を選ぶときの優先順位を付けておく
よい会社の基準とは、「労働条件や福利厚生がよい」「職場の人間関係が良好」「有名な企業であり、誇りに感じる」「やりがいのある仕事を任せてもらえる」など、人によって様々でしょう。
自分にとって良い会社を見分けるには、自分なりの基準を持っている事が必要です。基準を持つということは、仕事を選ぶときの優先順位をつけておくことです。
最優先したいことは、賃金なのか、ゆとりあるオフが過ごせることなのか、今までの経験を活かしてより高いレベルの仕事をしたいのかなど、自分の気持ちと向かい合って整理してみましょう。
面接や訪問で職場環境を確認する
面接は、応募先企業が自分の基準を満たしてくれるかどうか確認する場でもあります。礼節をわきまえつつ確認すべきことをしっかり質問することは、仕事の場でも必要なスキルです。上手く質問することでポジティブな印象を与えられるでしょう。
また、面接以外にもその会社を訪問するチャンスがあるのであれば(「職場見学会」や、店舗や一般に開放されている施設の場合は一利用者として)、そこで働く人たちが普段どんな仕事をしているか、生き生きとした表情をしているかなどを観察することも大切です。
以上、就職・転職の面接対策をご紹介しました。
最も大切なのは、紙に書き出してみたり、人に話してみたりしながら自分で考えをまとめ、自分の言葉で思いを伝えることです。
また、実際に声に出してシミュレーションしてみたり、友人や家族に面接官の役をお願いして練習したり、それらの動画を撮って自分の受け応えを確認・修正してみるのも良いでしょう。
十分練習することで不安が軽減し、本番でもきっと実力を発揮できます。
面接に際しては、事前に自分自身のスキルを整理してキャリアプランを描くとともに、企業や求人の動向をリサーチするなどの準備も肝要です。
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