近年、「第二新卒」と呼ばれる若手求職者（転職希望者）が増加しています。「第二新卒」とは、新卒で就職後、勤続３年未満の方を指します。

社会人としての基本的なビジネスマナー・スキルを身につけてはいるものの、「まだ職務経験が浅く、アピールポイントを見つけけられない」「企業が第二新卒にどのようなスキルや能力を求めているのかよく分からない」等の不安を感じる方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、上越市＆近隣エリアの企業へ転職を検討されている第二新卒世代の皆さん向けに、「求められる素養」「転職活動のポイント」をご紹介します。

万全の準備をして、自信を持って転職活動に挑みましょう！

企業が第二新卒に求める4つの条件をご紹介いたします。
企業によって求める技能や資格は異なりますが、基本的に共通する要素があります。

まず、転職後の明確なビジョンを持っておくことが重要です。例えば、

「自分の得意な情報の収集・分析力、発想力をいかして、入社後は販促企画を担当したい」
「10年後にはマネージャーになり、チームを率いて企業に貢献したい」

といった将来像を伝え、求人企業に対して自身のキャリアプランをアピールしましょう。

具体的な将来像を伝えることで、企業側に長期的な就業意欲があることをアピールできます。 企業側は、採用した人材が短期で離職してしまうと、再び採用活動を行わなければならないため、長期的な就業意欲は重視されやすいポイントです。

また、将来像を伝える際は、期間や年数について具体的な数字を挙げることで、説得力を増すことができます。

「10年後にはマネージャーになり、チームを率いて企業に貢献したい。そのために今、◯◯の資格の勉強中で、３ヶ年計画の２年目です」

などです。

すでにある程度社会人として年数を重ねた人が夢目標を語る際には、「それまでの間、その夢目標に向けて何をしてきたのか」が必ず問われます。対して、第二新卒世代は経験値や実績が薄いのは普通のことですから、それ自体はあまりデメリットになりません。

つまり、夢目標を宣言し、意欲を語るだけで一定の評価が得られるのは第二新卒の強みと言えます。

もちろん転職活動が成功し採用された暁には、自分の言葉を裏付けるだけの行動をもって企業の期待に応えていく姿勢が必要ですので、絵空事は厳禁です。ぜひ、目標とする将来像とそれに到達するための具体的なプランを考えてみてください。

次に、第二新卒に必要とされる基本的な社会人スキル「ポータブルスキル」についてご紹介します。

ポータブルスキルとは、業種や職種が変わっても「持ち運び」ができるスキル、つまり専門的スキルとは異なるビジネスマナーやコミュニケーションスキル等のことです。

経験値や実績が薄くとも、社会に一歩踏み出したからには、第二新卒も基本的なビジネスマナーやコミュニケーションスキルはすでに身についていることが期待されます。

例えば、円滑な報告・連絡・相談ができることや、電話応対やお客様対応の基本マナー等です。 また、「PDCA」や「5W1H」などのビジネスシーンで用いられる一般的なフレームワークについての理解も、社会人の基礎知識として求められることの多い要素です。

これらは面接でチェックされる可能性もあるので、事前に確認し、頭に入れておくことをお勧めします。

仕事に対するスタンス、モチベーションについても問われるでしょう。

第二新卒は経験年数がまだ短いため、テクニカルスキルや実績をアピールできる人は少数派と言えます。その分、仕事に対する情熱や意欲は重要です。

企業側は、新しい仕事にチャレンジする姿勢や困難に直面しても諦めずに取り組む責任感、粘り強さを求めています。前職までのエピソード等を交えて、責任感や意欲を示すのも一手です。

また、前職を短期間で辞めた場合はポジティブな理由を明示し、その経験から得たものや、今後のキャリアアップについての意欲をアピールしましょう。

転職後は、新しい職場で新しい仕事に取り組む必要があります。

できるだけ早く環境に慣れて業務を遂行するためには、分からないことはすぐに聞く・相談する必要があります。そのため、新しい同僚・先輩・上司とできるだけ円滑なコミュニケーションを取る力が求められます。

面接時に前職での人間関係はどうだったか、円滑なコミュニケーションのために心がけていたことはあるかを聞かれるケースも多いので、

• 意思疎通のための傾聴と自己主張のバランスをどのようにとっていたか
• 協調性を図るために気を付けていたこと
• 相手に伝わるプレゼンテーションを行なった具体的事例

等をまとめておくと良いでしょう。

ここでは、第二新卒が転職を成功させるための4つのポイントをご紹介します。

まずは自分の転職理由を明確にし、それをポジティブな言葉でまとめることが大切です。

仮に前の会社をハラスメントなど明らかに企業側に非のある理由で辞めたのだとしても、あなた自身の印象がネガティブになるような言動は取らないように注意してください。まして、前職の仕事内容や職場に対しての不満を羅列するのは明らかに悪手です。「うちの仕事に対しても、また不満を募らせて辞めるのではないか」という印象を残しかねないからです。

企業側は、第二新卒が将来的に大きな戦力となり、会社にとって良い刺激となることを求めています。過去の話は簡潔にまとめ、「前職で叶えられなかった目標を、次のフィールドで必ず実現する」というような、仕事への意欲や「これから」に向けての姿勢をできるだけ具体的にアピールしましょう。

例えば、

「私の夢は、『ほかの誰かではなく、あなたと仕事がしたい』と指名されるようなビジネスパーソンに成長し、お客様や自社、ひいては地域社会に貢献できる人材になることです。そのために地域に根ざした企業活動をされている御社で、お客様と直接触れ合える営業職を希望いたします」

のように、転職の動機や目的を言えるようにしておきましょう。

転職理由が前職の職場環境や自分の力不足から来ている場合も、面接等の場ではポジティブな発想に転換した伝え方が大切です。その経験から学んだことをピックアップしたり、自分の失敗や力不足についても、その気付きや反省をどのように自分の糧としたか（していくつもりか）を考え、伝えることで、相手に対して「この人は伸びしろがある」と感じさせるような、ポジティブな印象を残すことができます。

就職期間・業務経験が少ない場合は、具体的な自己アピールでいかにやる気を伝えるかということに重きを置きましょう。

前職で3年未満の経験しかなくても、そこで培った独自の考え方や経験、スキルを持っているはずです。

職務経験上での具体的なエピソードを交えて伝えることで、自己PRに説得力を持たせることができます。実際に経験したことを自分なりの言葉で表現することが重要です。

自分自身の強みを明確にし、求められる人材であることをアピールしましょう。

入社後に納得して働くために、一社一職種に固執せず、多角的に比較検討を行いましょう。自己分析や企業研究を通じて自分にとって最適な職場を見つけたとしても、雇用契約は相手のあることです。

たくさんの企業をリサーチし、職場見学をしたり採用担当者に話を聞くなかで、新たな気付きが得られる可能性があります。選択肢の絞り込みや優先順位を持つことも大切ですが、幅広い視野と発想、チャレンジ精神も重要です。

積極的に行動することで、思いがけず出会った仕事が天職となり、充実した人生につながるかもしれません。

希望する働き方や暮らし方を実現するため、上越市＆近隣エリアの企業情報をリサーチしておくことも重要です。

その企業自体のWebサイトのほか、転職情報・求人情報のメディアが発信している会社紹介やインタビュー記事を探し、様々な方法で情報収集してください。事業内容や先輩社員の声などが掲載されている場合、社風や社員がどんなやりがい・成長を感じながら働いているかが分かります。

転職を考える理由として最も多いもののひとつが「職場環境が合わなかった」という理由があります。また、入社前・入社後の理想と現実のギャップが大きすぎると、退職に繋がりやすくなります。

自分の希望や信条に合う企業かどうかを事前に見極めることは、長く勤める上で非常に重要です。求人検索サイトを活用するほか、その企業で働いている親戚・知人がいれば、会社の雰囲気や採用状況などを詳しく聞いてみるのも良いでしょう。

今ご覧いただいている当サイト「あどばNEWS」でも、上越市・妙高市・糸魚川市・柏崎市・十日町市などの第二新卒の皆さんに役立つ会社紹介やインタビュー記事を掲載しています。今後も新しい情報を続々とアップしていきますので、ぜひご覧ください！

いかがでしたか？ 今回は第二新卒者が転職を考える際の「アピールポイントがわからない」「求められる人物像が分からない」といったお悩みをクローズアップしてみました。

上越市＆近隣企業が求める人物像を理解し、転職を成功させるコツをつかんで、新たなフィールドで力を発揮してくださいね。

転職活動においては、自分自身のスキルを整理してキャリアプランをリビルドするとともに、地域の企業や転職市場の動向をリサーチするなど、しっかりとした準備が欠かせません。
「シゴトバカタログbyあどば」では、自分に合った理想の職場に転職するために必要なお役立ち情報などの記事も随時アップしていますので、チェックしてみてください！