【事業者様向け】地元の大人が子供の◯◯◯を◯◯す|「シゴトバカタログ」のご案内 vol.1
この記事は新潟県上越&周辺エリア(上越市、妙高市、糸魚川市、柏崎市 ほか)の事業者様向けに、当サイトのメインコンテンツである「シゴトバカタログ」についてご案内するものです。(この記事を読む所要時間目安:11分)
/ INDEX /
・「求人情報誌」から「オンライン企業名鑑」への転換
・ 上越&周辺地域の「オンライン企業名鑑」
・ 自然減 プラス「社会減」の地域社会問題
・「選ばなければ」というクソバイス
・ 16.5万人のシゴトとシゴトバ
・ 実は…大人も知らない
・「地域の個性」が見えるプラットフォーム
・ 時代に合った情報伝達とつながる仕組み
・ 地域の多様性に出会える、生きた教材として
「シゴトバカタログ」概要
「求人情報誌」から
「オンライン企業名鑑」への転換
2023年3月、30余年にわたりご愛顧いただいてまいりました月刊フリーマガジン『あどば』はWebメディア『シゴトバカタログbyあどば』へと大リニューアルしました。
最大の変更点は、コンテンツの筆頭を「求人情報」から「オンライン企業名鑑」へと転換したことです。
- 【コンテンツ1】シゴトバカタログ
上越&周辺地域のオンライン企業名鑑。新生あどばのメインコンテンツです! - 【コンテンツ2】あどば求人情報
30年超のノウハウと実績で発信! 上越&周辺地域の求人情報 - 【コンテンツ3】あどばNEWS
上越&周辺地域のくらしと仕事の耳ヨリ情報をお届けします
やにわに口幅ったいことを申し上げてしまいますが、「シゴトバカタログ」は半公共物として構築いたしました。
掲載内容の制作を当社(株式会社 桐朋)へご依頼いただく場合はその費用がかかりますが(打合せ・お見積りの上)、掲載そのものに費用はいただきません*(2024.2追記あり)。つまり、自作の内容を掲載する場合は無料です。
掲載内容の作成を弊社へご依頼いただくか、自作されるか、あるいは第三者へ依頼されるかは、自由に選択いただけます。ですがいずれの場合も、シゴトバカタログのコンセプトについて正しい理解の上でお作りいただくことが非常に重要です。
上越&周辺地域の
「オンライン企業名鑑」
「シゴトバカタログ」とは、文字通り「シゴトバ」の「カタログ」=上越&周辺地域の「オンライン企業名鑑」です。
「あどば求人情報」と連動させてご活用いただくことは可能ですが、求人情報そのものではありません。求人募集の際は「あどば求人情報」をご利用ください(「あどば求人情報」も今回のリニューアルに伴い大幅にサービスと機能を改善いたしました! 詳しいご紹介は後日改めて)。
「シゴトバカタログ」は求人募集の有無にかかわらず登録・掲載いただくことができます。
先述の通り、掲載料はかかりません。掲載料のハードルを取り去ることで、「地域のあらゆるシゴトバの情報が集まるカタログ」を目指しています。
ではこの「地域のあらゆるシゴトバの情報が集まるカタログ」は、誰に向けて、何のために作り、育てていこうとしているのか。
読者ターゲットは、
- この地域で生まれ育つ子供たち
- 進学等を機に地元を離れ、これから社会に出ようとしている世代の若者たち
- 今ここには暮らしていないけれども、地元や地域社会に関心のある働く世代の人々
を想定しています。
そしてもちろん、当地在住で今現在お仕事を探していらっしゃる方にも役立てていただける、それが「シゴトバカタログ」です。
以下、この記事ではまずは「子供たち」「若者たち」に向けての「シゴトバカタログ」の意義役割について、ご説明させてください。
地元の大人が
子供の◯◯◯を◯◯す
自然減 プラス「社会減」の
地域社会問題
人口減少や少子高齢化は全国民に関係する日本社会全体の問題ですが、特に事業者の皆様は日々これらの問題の重さを実感していらっしゃることと思います。
全国民のうち3割が高齢者となる2025年問題はすでに目前、再来年の話です。さらに深刻化しピークを迎える2040年問題まで、あと17年と半年。今が働き盛りの30〜40代の皆さんのお子さんが社会人になる頃=すぐそこの未来の話なのです。
社会保障システムも経済産業の仕組みも、さらには町内会の運営方法ひとつまでもが、今のまま突き進めばすべてが破綻すると言っても過言ではない大問題、その根本にあるのが「人口減少」と「少子高齢化」です。
しかもさらに、地方都市においては「若年層の流出(社会減)」が人口減少に拍車を掛けています。こんな言葉を聞いたことはありませんでしょうか。
「田舎には19歳がいない」
……直接耳にしたことが無くとも、大半の方が首肯されることでしょう。
若者の多くは高校卒業〜進学を機に地元を離れます。そのため地方都市は若年層、特に19歳人口が極端に少ないのです。当地、上越〜周辺地域も例外ではありません。
望む学びを得られる場が地元に無いのなら学べる場へと身を移すのは普通のことですし、一旦地元を離れてみるのは人生経験としても全く悪いことではありません。「進学移住」とでも申しましょうか。
地域社会にとっての問題は進学移住そのものではなく、彼らの大半が大学や専門学校等を卒業した後も帰ってこないことです。これは一体、なぜなのでしょうか。
「選ばなければ」というクソバイス
子供たちが大人になり、やがて社会生活の場としていずれの地を選ぶか。
もちろん個々には様々な事情や理由があるでしょう。しかし「地元に戻らない理由」としてしばしば聞かれるのが「田舎に帰っても仕事が無いんじゃないか」という言説です。
本当に?
答えは「No」です。就職氷河期などとうに過去の話。仕事はあります。むしろ昨今、「人が足りない」とお困りの事業者さんだらけです。
しかし「仕事が無いんじゃないか」という若者に対して、地元の大人たちが口にするセリフはこうです。
「選ばなければあるよ」
── まだ地域を浅く狭くしか知らない子供時代から、周りの大人たちに繰り返し「将来のため、夢・目標の実現のために」と促され、彼らなりに進路を考え、選び、学んできたのに、いざ社会に出る直前になったら「仕事は選ばなければある」と言われるのです。
どんな気持ちになるでしょうか? 地元の大人が子供たちのハシゴをはずすのです。
いよいよこれから社会人として我が人生を歩み始める若者に向ける言葉として残念すぎるセリフです。もっと言えば、先輩社会人として無責任すぎる発言、いわゆるクソバイス、誰も幸せにしない呪いの言葉です。
16.5万人のシゴトとシゴトバ
地方とはいえ、上越市は「地方中核都市」と呼ばれる規模の都市であり、隣接する糸魚川市・妙高市・柏崎市等も含めてひとつの経済圏で生活圏です。
これらの市の総人口は約33万人、20代〜60代前半のいわゆる “現役世代” だけでも約16.5万人が在住しています(2023年5月1日現在、各市公表データに基づく)。
さて、ここでひとつ重要な問いがあります。
子供たちに「仕事は選ばなければある」と言って聞かせる大人の皆さんは、現在この上越&周辺の地域社会を担っている16.5万人が、普段どんな立場で何の仕事をし、生活をしているか、そのすべてをご存知なのでしょうか?
これもほぼ100%、答えは「No」ですね。
実は…大人も知らない
働く現役世代の大人であっても、基本的には自身の仕事・生活の範囲で接点のある企業・店舗や公的機関のことしか知らないものです。路傍の看板の見覚え等で「あそこには◯◯がある」程度のことは知っていたとしても、そこでどんな人たちがどんな想いをもって働いているか、子供たちに説明ができるでしょうか。
そんな大人たちよりもさらに子供たちはこの地域の中の「シゴト」や「シゴトバ」について知るチャンスが少ないのは当然のことです。大人=地域社会の一端を担う人との接点が、基本的には学校や習い事の先生と家族親戚しか無く、行動範囲も学校(部活)・習い事・日常の買い物先くらいしか無いからです。
現在、小学校では地域の産業や商業を調べて体験するなどの機会が厚く設けられていますが、そのフィールドは小学校区と概ねイコールですので、やはり大人の行動範囲と比べるとかなり狭い範囲に限られます。
その後、中学〜高校と進むにつれ校区は拡大しますが、逆に地域社会との接点はどんどん減少していきます。「職場体験」等の接点は、ごく限られた期間と職種だけ。
特に高校生は、学校の授業以外は部活 or 学習塾 or 習い事、週末は模試 or 部活の大会等々でスケジュールが埋め尽くされていることが珍しくありません。さらに、学校によっては「登下校中の買い物禁止」など、地域社会とのほんの小さな接点さえ断たれている場合もあります(ルールが定められた経緯・目的は別にあるにせよ)。
そんな環境で成長し、まだ地域のことをほとんど知らない子供たちに、大人が「選ばなければ仕事はある」と言って聞かせる、という構図です。それを言う大人自身、限られた範囲のことしか知らないにも拘らず、です。
子供や若者世代のための
シゴトバカタログ
「地域の個性」が見える
プラットフォーム
実際にはこの上越&周辺エリアは、33万人もの人々それぞれの、ひとりひとりの、生活や仕事が営まれている地域です。地方都市とはいえ、なかには全国的に有名な企業もあります。国際的な事業を手がけている大企業もあります。
数多の中小零細企業や家族経営の商店等もあり、また、それら小さな事業所のなかにもユニークなプロダクトのメーカーさんや、長い歴史伝統を守り継いでいるお店等もあります。しかし同時に、それらの事業が後継者や人材の不足によって今まさに途切れようとしている……という状況も、全く珍しくありません。
人の数が減る以上、全てを残すことはできないにしても、未来の社会を担う世代に対して今この地域には何があり、何を残していくのが将来世代にとっての幸福につながるか、その検討材料となる情報をきちんと提供するのは、今を担う私たちの責務なのではないでしょうか。
また、若い人のなかには「やりたい仕事が無いなら、自分で作ろう」と、持ち前のセンスと行動力で、個人事業やお店等を立ち上げる人もいます。「仕事は自分で創ることもできる」「それを実践している、歳の近い若い人たちが地元にもいるんだ」という実例を、子供たちに伝えたこと、伝える場は、これまであったでしょうか?
大人自身もすべてを知っているわけではないのに、地域社会との接点が限られている子供たちや、そのまま地元を離れた若者たちは、この地域の多様性や面白さ、チャレンジの糸口を知り得るはずがありません。
だからこそ、地域のなかのあらゆるシゴトバの情報が集まり、その先に「地域の個性」が見えてくる…というプラットフォームが必要と考え、まさに「無いなら作ろう」の発想の下、「シゴトバカタログ」は生まれました。
時代に合った情報伝達と
つながる仕組み
地域密着型の求人メディアとして、「あどば」の30年超の歴史のなかで過去には冊子(紙媒体、印刷物)の企業名鑑を作成・発行したこともありました。しかし冊子の場合、必ず以下のような制約が生じます。
- 制作〜印刷〜運搬・配布等に大きなコストがかかる
- コストを賄うための資金として掲載費を設定せざるを得ない
- 掲載費用を捻出できる事業者さんにしか載ってもらうことができない
- 物理的に冊子を手渡すことのできる相手にしか情報を届けられない
インターネット普及以前は情報の集約・発信媒体として冊子が当たり前の選択肢でしたが、とはいえ上記の制約は当時から存在していました。
これから社会のあらゆる仕組みの変化と再生が必要となる時代に、前時代と同じハイコストな方法で少ない(数の限られた)情報を届け続けることにエネルギーを費やすのは、どう考えてもナンセンスです。
この地域にはどんなシゴトバがあるのか。守るべき伝統、維持すべき仕事、これから新しく育てていくべき事業は何か……等々を皆で共有し、考えていくためには、事業所の規模の大小を問わず、地域のあらゆるシゴトバの情報が見える化されることが重要で、必要です。
そのため、「あどば」は紙からWebへと情報伝達の媒体を完全に切り替え、メインコンテンツも「求人情報」よりも大きな枠組みとなる「シゴトバカタログ」へと、メディアの根幹を変革することにしました。
その上で、あらゆるシゴトバの情報が集まること、そして情報の鮮度が維持されることを目的として、「掲載料は無料」+「月1回までの更新は無料**」としました。
地域の多様性に出会える、
生きた教材として
おかげさまで本年3月の公開から2ヶ月半、現在はまだ公開に至っているページ数は少ない状態ですが、途切れず掲載のお申込みをいただいております。
まずはご掲載件数3桁が目標です。そしてある程度のページ数に至りましたら、次は上越&周辺エリア内の中学校や高校へと、「シゴトバカタログ」のご案内に伺う計画をしております。地域学習の教材としてご利用ください、というご案内です。
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中学〜高校時代にこの「シゴトバカタログ」を眺めて利用した経験があれば、やがて社会人になろうという頃「卒業後は地元に戻ろうか、どこで社会人生活をスタートしようか」と考える際にも、ふたたび役立ててもらえるはず……という構想です。
ですので事業者の皆様にはぜひ、皆様の事業(シゴト)や事業所(シゴトバ)の様子、どんな想い・理念・目標をもって日々の仕事に当たっているのか、世の中に貢献しているのか…等々を、当サイト「シゴトバカタログ」で存分に表現いただければと思います。
「求人情報」は目の前の現業の一部について、その仕事の給与や労働条件、雇用形態等を提示し人員を募集するものであり、「シゴトバカタログ」はそのシゴトバの、ひいては地域の未来のために伝えるべき情報を伝えるフィールドです。全く別種の、しかしいずれもが重要な情報ではありますが、この違いをご理解いただいた上で、ぜひ多くの事業者様にご参加いただければと願っております。
次回は「今ここ(上越or周辺エリア)には暮らしていないけれども、地元や地域社会に関心のある働く世代の人々」「今ここに在住で、おしごと探しをされている人々」……今がまさに働き盛りの現役世代の方々に向けての「シゴトバカタログ」についてをお届けいたします。追って、具体的な登録・掲載〜公開までの流れについてもご紹介予定です。
「シゴトバカタログ」掲載のお申込み、お問合せは随時受け付けしております! 個別でのご案内も喜んで承りますので、記事続編を待たず話を聞きたいとお考えの事業者様は、こちらからお気軽にご連絡ください。
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