大杉屋惣兵衛 お馬出し店

　安土桃山時代・文禄元年（1592年）創業、現存する中では県内一の歴史を誇る老舗和菓子店です。

　初代が粟から水飴を作り始めて400年余り。蒸したもち米に麦芽を加えて酵素を活性化させ、砂糖を使わずに淡黄透明な水飴を完成させました。粟から作っていた名残で、今も「粟飴」の名で親しまれています。

　もう一つの看板銘菓「翁飴」は、伝統の水飴に寒天を加え、四角く固めた和菓子です。上品な味わいと柔らかな食感で、歴代の高田城主に愛され、参勤交代の諸大名や旅人の手土産として評判になりました。

　伝統を継承しつつ、若い方にも気軽に和菓子を楽しんでいただけるよう、新商品開発にも力を入れています。黒ようかん「第一義」と小倉ようかん「春日山」は、昨年４月にミニサイズの販売を開始。翁飴に上越市内の地酒３種を練り込んだ「宵酔いの吟」も昨秋の販売開始以来ご好評をいただいております。

　お馬出し店では、和雑貨も取り扱っております。まち歩きがてら、ぜひお立ち寄りください。