有限会社フジマキ

取締役社長の藤巻真次と申します。

当社は私の父が一人親方の板金職人として仕事を始め、兄の代で法人設立しました。私は兄の跡を継いで６年目になります。

終戦直後はまだトタン板自体が建材としては珍しく、どこの住宅も商店も木造が普通でした。父は仕事が入ると現場へ板材を持参しその場で切って曲げて、加工から取り付けまで一人で行っていたそうです。トタン板が無ければ空き缶を伸ばして使った、という話も聞きました。

兄が20代で後継し、私は兄と一緒に高度経済成長期もバブル崩壊も、リーマンショックも経験してきました。今、エネルギー問題や戦争などの影響で建築業界は再び非常に厳しい状況に見舞われています。弊社もここから数年が正念場です。

たとえば屋根が傷めばその家にはダメになってしまいますし、建築板金の職人は住環境、街や村落の維持に必要です。

また公共施設や商業施設等の工事も、ゼネコン単独では完遂できません。そこで必要な部材がひとつ欠ければ完成しない。当社はそういったものづくりの一端を担っています。

こういう会社、仕事があることを関連業者だけでなく、上越や近隣地域の皆さんにも広く知っていただけたらと思い、当社もシゴトバカタログに載せてもらうことにしました。

よろしくお願いいたします。

地域の住宅・店舗・工場・大型倉庫等の雨樋・屋根・外壁の工事を手掛けています。ステンレスシーム溶接の施工（NZ工法）も可能です。雪下ろし事故等を防ぐ、命綱固定アンカーの製作・取付工事も承ります。経験豊富な職人と、幅広い工事に対応できる機械設備を自社保有しています。

ご注文に応じて、穴明け〜バリ取り〜ショット〜開先まで一貫加工が可能です。様々な工作機械を保有しており、CADプロッターも完備。地元上越〜県内はもちろん、大都市圏の名だたる施設でも弊社加工の鋼板プレートが使用されています。

正社員５名と、私（藤巻）も長年、屋根板金の仕事に当たってきました。次世代育成が必要な時期に来ており、心身柔軟な新人を待望しています。

建築板金は新築も葺き替えもありますが、どちらにせよ住宅なら人が住まう場所、店舗等ならそこのご商売が営まれる場所です。作業現場で事故を起こし、万が一のことがあっては、職人の身にも、その建物にも取り消しのできない難を負わせてしまうことになる。

板金職人は知識・技術も必要ですが、健康な足腰、体力、そして慎重さも同等に重要です。ですので当社は、朝の体操や現場に立つ前に腰を伸ばすなど、小さなことも大切にしています。

「手に職」の仕事なので、一通りを覚えれば独立起業もできる仕事です。これまで当社から独立した職人もいます。

加工はすべて工場内作業で、依頼主の多くはゼネコンさん、あるいは鉄骨業者さんです。鋼板を仕入れ、各建築現場で使用する部材に必要な形状やサイズに加工し、出荷（納品）します。

当社はお陰様でコンスタントに加工の受注があり屋根板金の倍の人数の従業員が頑張ってくれています。現在、正社員９名、パート２名。

日々、似たような依頼が来て似たようなものを作っていますが、似ていても全て違う仕事です。「慣れ」で作業すると、失敗します。

経験や資格が無くても就ける仕事ですが、必須なのは「注意力」や「丁寧さ」。

間違って作ったプレートが鉄骨屋さんで柱に取り付けられ、現場でいざ柱を立ててみたら噛み合わない……ということが起きれば、何百人と働く現場を１日〜数日も止めてしまうことになります。信頼を築くには数十年、失うのは一瞬。「慣れ」は大敵です。

全員正社員で、総務経理が２名、CADプロッターのオペレーションや製作段取りの担当が２名です。

プロッターは型紙を出力します。画面のデータ表示でも作業や検品はやれますが、原寸大の型紙の方が、仕上がり品に直接当てて穴の位置やサイズの確認などができて、より確実です。

その他の段取りや事務仕事も、この４名に取り仕切ってもらっています。

事業と技術・知識の継承ため、現在、求人募集を行っております。

今、板金・加工の従業員はいちばん年長者が50歳、下が30代前半。経験を積んで仕事を覚え、腕を磨くにはある程度の年数、頭の柔らかさや体力も要りますので、当社の仕事、この業種の仕事を継承してくれる次世代の人材を求めています。

よろしくお願いいたします。