学校法人 関根学園

ひとりひとり、すべての生徒に「輝いて生きる」ための豊かな学びを

2023.12.25. 公開

学校法人関根学園、理事長の渡邉隆です。

常日頃は「子どもたちの学びの場」という真正面からの捉えで語られることの多い高等学校ですが、地域の仕事と仕事場を紹介するという『シゴトバカタログ』のコンセプトに沿って、「ここで働く大人たち(職員、教員)にとっては、学校がシゴトバである」という側面から、私たちの学園、関根学園高等学校をご紹介したいと思います。

まずは導入として、関根学園がどんな学校かというお話から始めましょう。

関根学園はこんな学校です

関根学園 関根学園高等学校 新潟県上越市 シゴトバカタログ

関根学園高等学校は1909年(明治42年)に関根萬司先生によって創設された学校を母体とし、地域の皆様に支えられて今日まで維持発展を続けてきた学校です。「輝いて生きる」が本校建学の精神です。

個々人の個性を大切にせよ、そしてその個性や能力を地域や誰かのために発揮するとき、「輝いて生きる」ことにつながるのだ、という精神です。

関根学園 関根学園高等学校 新潟県上越市 シゴトバカタログ

この上越地域では毎年約2200名の中学生が卒業します。その約97%は高等学校に進学します。進学先は高田高校、高田北城高校などの公立高校と、関根学園・上越高校の二つの私立高校があります。

15〜16歳の子どもたちがまだ将来が明白でないときの選択肢として、私立の学校があることは上越地域の教育環境としてとても素晴らしいことだと思います。

関根学園高等学校からは毎年約200名の卒業生が巣立っています。

その約3分の1の60〜70名が地域の企業に就職します。あとの3分の1は国公立や私立の大学・短大などへ、もう3分の1は専門学校などへ進学します。

本校で行っている様々な試み、取り組みによって、ここ数年でいろいろな成果が出ています。

学習面・進学面では特進クラスを立ち上げ、2022年度は12名が国公立大学に合格しました。また早稲田・慶応・法政・明治・立教などの難関私立大学への進学も多くあります。

より高度な学問や研究を志すのは素晴らしいことです。

一方で、就職し社会人となる道を選ぶこともまた素晴らしいことです。若い働き手の不足という時代の要請もさることながら、若いうちでなければ身につかない職人技やセンスを実地で磨くには、就職という選択肢もまたあって然るべきものだからです。

ICTやAIの爆発的な進歩が予見される今、人間社会のなかで「人間」に求められる能力はむしろ「実経験」やコンピュータには実装が難しい「センス」「肌感覚」「人対人のコミュニケーション能力」など、アナログな領域が比重を増すことになります。人が人として学び、成長するフィールドは、机の前だけではないということです。

それでは、そんな本校の「様々な取り組み」にどのようなものがあるかをご紹介しましょう。

関根学園の様々な取り組み

関根学園には約60名の教員が在籍しています。それぞれに専門の教科・分野をもって教育に当たっていますが、同時に、先生方は個々に、秀でた資質やユニークなキャリアを持っています。

このシゴトバカタログの本校のページでは、社会人として、職業人として、関根学園で働く先生方のエピソードを紹介していこうと思います。


今回は今年2023年6月末から7月の初めに行われた、アメリカの高校生たちの訪問・交流イベントをご紹介します。

これは上越教育大学卒業後に語学研修でアメリカに渡り、現地の中学校で働いていた小松聖弥先生(英語科)がその地域の高校との連携を取り実現しました。

こちらが小松先生です。

関根学園を訪問してくれたのはオレゴン州 Grant high school(グラント高校)の生徒たち6名です。本校からは14名の参加でした。

以下、小松先生のレポートです。

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関根学園高等学校 - Grant High School
国際交流イベント

今回訪日したグラント高校の参加者たちは、保育園から日本語を学習していて流ちょうに日本語を話すことができ、Japanese Immersion Program に所属する生徒たちでした。

語学教育における Immersion とは「外国語にどっぷり浸かる」というような意味で、「外国語を学ぶ」というよりも「外国語で様々なことを学ぶ」というスタイルを指して使う語です。

実施の目的

本校から参加した生徒たちはもれなく日本語を母語とし、英語を学んでいます。グラント高校の生徒たちはその逆で、英語が母語、日本語を第二言語として学んでいるわけですが、彼らが交流することで私が目指したねらいは、

  • 本校生徒の言語学習の意欲向上
  • 同年代の第二言語を学ぶ仲間と出会うことで、それぞれの生徒が新しい視点で物事を捉えるきっかけを得る

の2点でした。

企画立案にあたり考えたこと

グラント高校の生徒たちの日本滞在は2週間で、そのうち上越での滞在は1泊2日という限られた期間でした。その中で、

  • いかに互いに学びのある活動にするか
  • いかにグラント高校の生徒に上越に来てよかったと感じてもらうか

ということに焦点を当て、計画を立てました。

1. は生徒同士関わる時間をできるだけ長くとることが必要だと考え、3つの班を編成し、活動を行うこととしました。2. は東京や大阪になくて、上越にあるものを考えました。雁木通りや広がる田園風景などです。

活動の結果

実際、グラント高校の生徒たちは、バスの車窓から見る田園風景に興味を示し、本校生徒と一緒に雁木通りを歩いているときには上越市のデザインのマンホールを見つけ、そこで記念撮影をしていました。

普段、私たちの周りに当たり前にある景色が彼らの目には特別に映っていて、本校生徒も、そして私自身も上越の新しい魅力に気づくことができました。その他の活動場所でも、生徒たちに笑顔が見られ、有意義な活動になりました。

また、意思疎通のために互いに努力をしている様子や、すぐにSNS等でつながっている様子が見られ、異文化理解の機会を作ることができたという確かな手応えが感じられました。


参加した生徒の感想(抜粋)


向こうはどんな学校でどんな生活をしているかがよくわかりました。また、話すときに、英語のわからない僕達にジェスチャーなどを使って一生懸命に伝えようとしているところがいいところだと思いました。自分もそうしていきたいと思いました。

外国の方の文化、コミュニケーションの取り方の違いを学ぶことができた。みんな笑顔で引率の方もフレンドリーで話しやすかったです。話をしていて、仲良くなるのがはやそうだと感じました。身なりからも自分で考えて管理している感じがして、自由な感じがしました。

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小松先生のレポートはまだまだ続きますが、その一部をご紹介しました。

この交流イベントは、小松先生の持つ絆と創意工夫によって結実した企画でした。これを機に、ホームステイ等も含め次年度以降も進化させて継続していきたいと意欲的に検討してくれています。また、本校の生徒たちがアメリカを訪ねる短期研修留学も実行できないかと現在検討中です。

このように、関根学園の先生は、一人一人が個性と才能を持った先生たちです。共通しているのは、いかにして生徒たちにより良い学びと学びの機会を提供できるかというポリシーです。

今後、課外活動や特別講座など、本校の特色ある取り組みとともに、年3〜4回ほどのペースで先生方の仕事ぶりをご紹介していきます。

シゴトバ情報

学校法人 関根学園

ひとりひとり、すべての生徒に「輝いて生きる」ための豊かな学びを

所在地

〒943-8561 新潟県上越市大字大貫2丁目 9-1

電話番号
025-523-2702(事務室)
FAX
025-523-9134(事務室)
代表者
理事長:渡邉 隆/校長:鈴木 重行
業種
教育・学習支援業
事業内容
高等学校教育
従業員数
教職員数 64名(2023年度)
創業・法人設立年
1909(明治42)年 設立(当時:私立女子技芸専修学校)
1951(昭和26)年 学校法人に改組
1978(昭和53)年 校名を関根学園高等学校に変更
Webサイト
https://www.sekinegakuen.com/
SNS
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