有限会社おおた

家族の毎日をささえる食を、真心込めてつくり、笑顔を生み出す

2023.08.29. 公開

上越市頸城区で家族4人+パートスタッフ2名、農繁期には臨時の助っ人さんにも加わって頂きながら米の生産から集荷、加工、販売までを行っている農業法人、有限会社おおたです。

太田家は元々が稲作中心の専業農家でした。1993年に米小売業の許可を取得して米の直販を始め、その後、この地域で米穀集荷検査業務を行っていた地元企業から業務を継承し、2003年に法人化。「有限会社おおた」となりました。

現在は農業部門「おおた農場」加工部門「ごぱん屋カフェCOME&CO.」の二本柱で、部門間での連携・協力をしながら米作りと6次産業化に取り組んでいます。「農がつなぐ、安全で美味しい食べ物を届け、家族を笑顔にする」というのが私たちの掲げるビジョンです。

農業部門「おおた農場」について

おおた農場の太田翔と申します。

当農場は父・太田勇(代表取締役社長)と私、そして私の妻・智佳の3人が中心となり、約40haの農地でコシヒカリ・新之助などの米と大豆を生産・販売しています。

2023年 作付け圃場地図全体図

新潟県認証特別栽培米、有機栽培米を主軸に、近年はコスト・労力軽減を図り種籾をそのまま植え付ける「直播栽培」にも取り組んでおります。

農閑期には南は九州まで各地の百貨店、物産展等に出店します。これらの対面販売の場は、お客様の「生の声」を聴かせていただける貴重な機会となっています。

農業者同士の交流でも新しい知識や業界情報など大事な話をたくさん仕入れることができますが、買って食べてくださるお客様の率直なお声は私たちにとって何よりも大切な財産です。

たとえば「去年より美味しい」とコメントをいただけた場合、嬉しいのはもちろんですが「なぜ去年と今年で違うのか」と、その要因を考え、次に活かしたり試行の筋道を考えたりすることができるからです。

物産展では毎年おいでくださるお客様との再会もあり、とても嬉しく大きな励みになります

以前は私と妻は看護師をしていたのですが、思い切って農業の世界に転身し、2018年より私の父母が営む有限会社おおた(おおた農場)で働き始めました。

天候に左右される自然相手の米作りに加え、出荷・販売・顧客対応などもすべて自分たちで行うため忙しくはありますが、農業は自分の頭で考え、工夫をし、チャレンジできる面白さがあります。

また屋外で体を動かして働き、自分たちで作った米を食べ、日々の仕事に清々しい気持ちで向き合うことができている実感があります。

お天道様の下で育った稲を収穫、精米し、新米をみんなで頬張るときの幸福感や達成感といったらもう! 一年の苦労が報われる瞬間です。

この幸せを皆様にもお届けしたいと、日々奮闘しています。

米の発送時に添えるお手紙に、お返事をいただくことがあります。 売り買いだけではない人と人とのつながりが感じられるのが嬉しいです

加工部門「ごぱん屋カフェCOME&CO.」について

ごぱん屋カフェCOME&CO. 代表の太田和枝です。

私は昔からお菓子作りが趣味で、2007~2010年頃の第一次米粉ブームの頃に「うちで作ったお米で何かできないだろうか」と、最初は米粉のお菓子作りから始めました。

作ったお菓子を食べてもらいたいと地元のマルシェに参加して販売の楽しさを知り、その後、米粉指導員の資格も取得。その過程で、米粉でパンも作れることを知り、米粉製品の主軸をお菓子からパンに移行しました。

ご縁に恵まれ、2017年6月には頸城区百間町に当店「ごぱん屋カフェCOME&CO.」を構えることができました。自家製コシヒカリ100%の米粉を使ったパンとお菓子、飲み物やランチを提供するカフェベーカリーです。(注:パンはいずれも基本的にグルテンを含みます)

使用している米粉は100%自家製コシヒカリです(グルテンも使用しています)

また、店舗営業のほか地域のイベントへの出店や、食品ロス削減を目指し冷凍パンのオンライン販売も行っております。

当店は基本的には私+パートスタッフ2名の体制で、イベントの際などは農業部門の息子夫婦や臨時スタッフさんにも助けてもらいながらやりくりしています。地元からも遠方からもお客様が足を運んでくださり、おかげさまで今年、開店6周年を迎えることができました。

田植えや稲刈りなどの農繁期には全員体制で農場の仕事に集中するため、その間、お店は休業するなどお客様にはご不便をお掛けしますが、それも含めて、この店を愛してくださる皆様には深く感謝しております。農業との掛け持ちは大変ですが、それを押してでもこの店を頑張ろうと思えるのは、お客様との交流がありがたく嬉しいことだからです。

感謝を形にしてお返しできればと、COME&CO.として思い描いている夢があります。ひとつは「頸城のお土産ならやっぱりこれ」と言ってもらえるような商品を創ること。そしてもうひとつが、当店が「頸城」を発信できる拠点のようになっていけたら、ということです。

現在はまだほとんど、おおた農場の産品や当店の商品ばかりですが、地域の農業者さんやものづくりをされている方の品物も販売やご紹介をするなど、地域内での連携を作っていけたら……という夢です。

「有限会社おおた」のこれから

家族経営の小さな会社ですが、やりたいこと・やらねばならないことは山積しており、常に人手不足が悩みの種です。米作りを取り巻く厳しい社会情勢、COME&CO. もオーブンの回転率など設備の限界、農業との両立課題等々……。でもこの人手不足は当社だけではなく農業界全体の問題でもあります。

当社では今、おおた農場(農業部門)で長男夫婦が頑張ってくれているのに加えて、最近では長女夫婦がこの店(加工部門:COME&CO.)の仕事をしたいと言ってきてくれて、おそらく2年後くらいには現場に加わってもらえる予定で、現在準備中です。

2名増えてもそれで課題がすべて解決するほど簡単にはいきませんが、6名が8名になれば、できること、こなせる仕事の量は確実に増えます。

家族の毎日をささえる食を、真心込めてつくり、笑顔を生み出す

これは当社の経営理念です。食べることは生きることそのものです。

家族の毎日をささえる「食」、その「食」をささえる「農業」の大切さや、この理念に共感してくださる方、就農や6次産業に意欲を持ってくださる方が増えることを、心から願っています。

シゴトバ情報

有限会社おおた

家族の毎日をささえる食を、真心込めてつくり、笑顔を生み出す

所在地

〒942-0163 新潟県上越市頸城区大谷内1496

電話番号
025-530-3350
FAX
025-530-4355
代表者
代表取締役社長・太田 勇
業種
農業・林業・漁業・水産養殖業、製造業(飲食料品)、小売業(飲食料品)、飲食サービス業
事業内容
米の生産・販売と米国集荷検査業務
米粉パン専門カフェベーカリー運営
従業員数
5名(2023年8月現在)
Webサイト
https://www.ootanojo.com/
SNS
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