八百屋の土田

「八百屋の土田」店主の土田竜吾です。2015年10月にオープンし、地域の皆さんに支えられながら営業してまいりました。

長野高専卒業後、自動車部品をつくる会社の開発部門で働き、約3年間勤務。その後転職し、畜産関係の機械の設計・製造に携わったことで、農家さんたちとつながるようになり、少しずつ自分の関心が「食、流通、安全」に移るようになっていきました。

そんな中、せっかく手間暇かけて無農薬野菜を育てても、価値を価格転嫁できず、いいものを育てている農家さんが疲弊していく状況に、大きな危機感を覚えました。そして「自分にできること、したいことは何だろう」と、色々な人の思いや勉強したことを考えた結果、「自分が販路のひとつになろう」と思いました。

八百屋を始める上での場所選びの条件は、「固定費が掛からないこと」と、「人とのご縁」。「Uターンしよう！」と思って上越市に帰ってきたわけではなく、自分のしたいことをするのに適していたので戻ってきた、という感じです。

祖父と祖母が住んでいた家が空き家になっていたので、お店兼自宅というスタイルでスタートしました。
店内の改装も地元の方にお願いし、綺麗に仕立てていただきました。

八百屋といっても、野菜やお米だけでなく調味料やお菓子、生活雑貨など、普段の生活の中で必要なものをセレクトして販売しています。また、週に２回パンも仕入れさせていただいて販売しています。

最近はスタッフセレクトの商品も販売させていただいており、好評をいただいています。

最近は近所に町家を改装したカフェや古本屋さんができたりと、空き家の利活用も進んできています。相乗効果もあり、以前とは人の流れが少し変わってきた感触を持っています。

この八百屋もしっかり継続していくことで、働き方の一つの選択肢として提案していければと思っていますし、近隣の事業者さんたちと協力しながら、地域コミュニティとしての魅力を高めていきたいと思っています。